脱ボールベアリング
昨日に引き続きリアのサポートネタです。アルマイトも完了し仮組。作り手の自己満かもしれませんが拘りポイントを・・・
リアブレーキのマウント方式には、「リジット」と「フローティング」の二種類があります。(※トルクロッド有=フローティング。トルクロッドレス=リジット。と勘違いされている方も多いですが、それは間違いです)
そのあたりの詳しい説明は、後日気が向いたときに・・・
基本的にリジット仕様はキャリパーサポートにベアリング等を入れる必要はありません。が、カワサキ車両に多く採用されているエキセントリックカラー方式のスイングアームを使用する場合は、リジット仕様でもサポートにベアリング等を入れる必要があります。
アフターパーツとして販売されリアキャリパーサポートに多く採用されているのはボールベアリングです。よく見かけますよね??ハッキリと申し上げますが、リアのキャリパーサポートにボールベアリングは不向きです。
本来はニードルベアリングや、ブッシュで受け止めるべき荷重です。ボールベアリング入りのサポート・・・純正で見かけないですよね??
という事で、脱ボールベアリング仕様で製作(ブッシュ、オイルシール、他車種サポートカラー流用)
一応補足しておきますが、リプレイス品の多くはボールベアリングを使用して販売されていますが、ニードルベアリングやブッシュ仕様で製作した場合、材料の厚みはザックリと三倍以上になります。材料費、加工費も当然上がりますので、製品価格にも反映されます。
構造的に優れた製品でも相場より高額な商品は売れにくい、しかもユーザーが構造的なメリットを理解していなければ尚更、売れない。そんな事情もあるのでは??と思っています。
取り付けイメージはこんな感じです。
チェーン調整 前方
チェーン調整 後方
オーナーのご要望でキャリパー取り付け位置は前寄りで製作しています。